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ブログ機能



Middleman にはブログ, つまり記事投稿とタグ付けに対応した公式拡張があります。 middleman-blog は拡張機能の 1 つで, 使用するにはインストールする必要があります。 単に Gemfile で gem を指定するだけです:

gem "middleman-blog", "~> 4.0"

そして config.rb で拡張機能を有効化します:

activate :blog do |blog|
  # ブログ機能のオプションを設定
end

また, middleman-blog を一度インストールすれば ブログ機能がセットアップされた新しいプロジェクトを作れるようになります:

middleman init MY_BLOG_PROJECT --template=blog

すでに Middleman のプロジェクトがある場合,サンプルの index.html, tag.html, calendar.html や feed.xml, を作る必要があるため, blog テンプレートオプションとともに Middleman init を 再実行するか, 自分でファイルを作ってください。何が作られるか は GitHub で確認できます。

ブログ拡張にはたくさんの設定オプションがあります。プレビューサーバを起動し http://localhost:4567/__middleman/config/ にアクセスするとすべてのオプションが 確認できます。

記事

Middleman 自体がそうであるように, ブログ拡張は個別ファイルにフォーカスしています。 それぞれの記事はファイルごとに好きなテンプレート言語を使用できます。 記事のデフォルトのファイル名構造は {year}-{month}-{day}-{title}.html です。 新しい記事を作りたい場合, 正しいパスに配置し, 動作させるために 基本的な Frontmatter を記述します。config.rb で :blog が有効化されている場合, どのファイル形式で Middleman が記事を探すのか 変更する blog.sources オプションを設定できます。

Middleman に関する新しい投稿を作るとしましょう。 source/2011-10-18-middleman.html.markdown を作ります。このファイルの 最小限の内容は Frontmatter に title を追加したものです:

---
title: Middleman ブログの投稿
---

Hello World

必要な場合, 同日の複数投稿に対応するために, Frontmatter に date として日付と時刻を指定することができます。タグページを作るために Frontmatter に tags リストを含めることもできます。

記事の生成

ショートカットとして, middleman article TITLE を実行できます。Middleman は 新しい記事を正しいファイル名で正しい場所に作ります。このコマンドには --date, --lang や --blog オプションを渡すことができます。

独自のテンプレートを使いたい場合, middleman article コマンドで使われる ERB テンプレートのパス (プロジェクトルートからの相対パス) を blog.new_article_template に 設定することができます。このテンプレートでは新しい記事を生成するための @title, @slug, @date や @lang といったインスタンス変数を使うことができます。

パスのカスタマイズと URL

ブログのデフォルトのパスは / (Web サイトのルート) ですが, config.rb で上書きできます:

activate :blog do |blog|
  blog.prefix = "blog"
end

あらゆるリンク設定 (permalink, sources, taglink, year_link, month_link, day_link) に prefix が追加されるので, 他の設定でこれを 繰り返す必要はありません。テンプレートの置かれた場所 (calendar_template, year_template, month_template, day_template, や tag_template) には prefix が追加 されない ので注意してください。テンプレートを記事と同じ場所に 配置したいのであれば, これらの設定に同じ prefix を追加してください。

投稿を閲覧のためのパーマリンクは次のように簡単に変更できます:

activate :blog do |blog|
  blog.permalink = "blog/{year}/{title}.html"
end

これであなたの記事は次の URL で閲覧できます: blog/2011/blog.html。 パーマリンクは投稿が保存されているディレクトリからは完全に独立しています。 デフォルトのパーマリンクのパスは {year}/{month}/{day}/{title}.html です。 パーマリンクは記事の日付要素 ({year}, {month},{date}), 記事タイトル (URL に最適化するように変形された {title}) や {lang} によって 構成することができます。

また, 記事で使用される他の Frontmatter データを使うこともできます。 例えば, category が記事の Frontmatter に定義されている場合に パーマリンクに含めることができます:

---
title: Middleman のブログ投稿
date: 2013/10/13
category: HTML5
---

Hello World
activate :blog do |blog|
  blog.permalink = "blog/{category}/{title}.html"
end

上記記事の URL は blog/html5/my-middleman-blog-post.html になります。

blog.sources に指定した URL の定義要素は blog.permalinks で 使うことができます。例えば次のような設定です:

activate :blog do |blog|
  blog.sources = "{category}/{year}-{month}-{day}-{title}.html"
  blog.permalink = "{category}/{year}/{month}/{day}/{title}.html"
end

cats/2013-11-12-best-cats.html に記事のソースを置くことができ, Frontmatter で category を指定しなくても cats/2013/11/12/best-cats.html に書き出されます。 current_article.metadata[:page]['category'] を介して ソースパスから抽出されたカテゴリにアクセスすることもできます。

きれいな URL (ディレクトリインデックス)

ブログ記事を HTML ファイルとしてではなくディレクトリとして 表示させたい場合には, きれいな URL 機能を有効化することも検討しましょう。

Note: directory_indexes を有効化する場合, ブログ拡張を有効化した 後に 設定するようにしてください。

レイアウト

config.rb ですべての記事に使われる レイアウト を指定することができます。

activate :blog do |blog|
  blog.layout = "blog_layout"
end

レイアウトに挿入する前に記事ごとにちょっとした構造で囲みたい場合, 記事レイアウト を構成してからメインのレイアウトで囲むために, Middleman の 入れ子レイアウト 機能を使うことができます。

記事一覧

ブログの記事一覧にはテンプレートから blog.articles でアクセスでき, BlogArticle のリストを取得できます。

BlogArticle ごとに便利なメソッドを持っています。 同時にさらに多くの情報 (Frontmatter の data のような) を もつ サイトマップ の Resource でもあります。レイアウトや その記事の中からは current_article を介して現在の記事を取得することができます。

例えば, 最新 5 件の記事と要約の一覧を表示する例です:

<% blog.articles[0...5].each do |article| %>
  <article>
    <h1>
      <a href="<%= article.url %>"><%= article.title %></a>
      <time><%= article.date.strftime('%b %e %Y') %></time>
    </h1>

    <%= article.summary %>

    <a href="<%= article.url %>">もっと読む</a>
  </article>
<% end %>

タグアーカイブのタグデータへアクセスすることもできます:

<ul>
  <% blog.tags.each do |tag, articles| %>
    <li>
      <h5><%= tag %></h5>
      <ul>
        <% articles.each do |article| %>
          <li><a href="<%= article.url %>"><%= article.title %></a></li>
        <% end %>
      </ul>
    </li>
  <% end %>
</ul>

同様にカレンダー形式の一覧もできます:

<ul>
  <% blog.articles.group_by {|a| a.date.year }.each do |year, articles| %>
    <li>
      <h5><%= year %></h5>
      <ul>
        <% articles.each do |article| %>
          <li><a href="<%= article.url %>"><%= article.title %></a></li>
        <% end %>
      </ul>
    </li>
  <% end %>
</ul>

Frontmatter に public フラグを追加している場合:

<h1>Public Articles</h1>
<% blog.articles.select {|a| a.data[:public] }.each do |article| %>
  ...
<% end %>

ヘルパ

テンプレートを簡単に作るために使用できる いくつかのヘルパ があります。 これらは現在ページの記事を取得, 現在ページをブログ記事か判定,タグや カレンダーページへのパスを作成といったことができます。

タグ

タグを使った記事の整理なしに何がブログ機能でしょうか? 単に記事の Frontmatter に tag を追加するだけです。 BlogArticle の tag メソッドを使うことでタグを呼び出すことができます。 さらに, blog.tags から記事に関連するタグリストを取得できます。config.rb で blog.tag_template にテンプレートを設定した場合 (デフォルトの config.rb 参照), タグごとにページを レンダリングできます。タグテンプレートはローカル変数を持ちます。現在のタグが セットされた tagname とそのタグの記事リストがセットされた articlesです。また 特定のタグページへのリンクを作るために tag_path ヘルパを使うことができます。

デフォルトテンプレートでは tag.html を作り, タグごとに ページを tags/{tag}.html を作ります。上記の例にいくつかのタグを追加すると 次のようになります:

---
title: Middleman のブログ投稿
date: 2011/10/18
tags: blogging, middleman, hello, world
---

Hello World

これで tags/blogging.html で表示された記事を確認できます。

パスは config.rb で変更できます:

activate :blog do |blog|
  blog.taglink = "categories/{tag}.html"
end

これで categories/blogging.html で記事一覧を確認できます。

カレンダーページ

多くのブログエンジンは年月日ごとの全記事を載せたページを 作ります。Middleman は calendar.html テンプレートと blog.calendar_template 設定を使ってこれを実現します。デフォルトの テンプレートは calendar.html を作ります。このテンプレートでは year, month と day 変数が設定され, その日付の記事一覧を出力します。

特定形式のカレンダーページにしたい場合 (例えば年別で日別は不要) や カレンダーページの種類ごとに異なるテンプレートを使いたい場合, blog.year_template, blog.month_template や blog.day_template を 個別に設定できます。blog.calendar_template の設定は これらすべてを設定するショートカットです。

テンプレート内で, カレンダーページへのリンクを作るために, blog_year_path, blog_month_path や blog_day_path ヘルパを使うことができます。 blog.year_link, blog.month_link や blog.day_link の設定で これらのリンクがどう表示されるのかカスタマイズできます。 デフォルトでは, カレンダーページは年月日ごとに /2012.html, /2012/03.html や /2012/03/15.html のように表示されます。

要約

例えば、トップページのように記事ページへのリンクをともなった記事の要約を 表示できるよう, Middleman は記事を切り取る機能を提供しています。 ブログ拡張は記事の中から READMORE という区切り文字列を探し, トップページにはこの区切り文字列の前までの内容を表示します。 記事ページではこの区切り文字列は取り除かれます。

ブログ拡張が検索し切り取る区切り文字列は config.rb で設定できます:

activate :blog do |blog|
  blog.summary_separator = /SPLIT_SUMMARY_BEFORE_THIS/
end

次に, トップページのテンプレート (または要約を表示したい場所) に 次の行を追加することで記事ページヘのリンクをともなった要約を 表示することができます:

<%= article.summary %>
<%= link_to 'もっと読む…', article %>

READMORE (または設定したテキスト) が削除された状態で 記事へリンクします。

BlogArticle の summary 属性からテンプレートの中で 要約を使うことができます。

summary は要約を切り出す長さやテキストが切り捨てられた際に表示する 文字列を与えられたメソッドです:

<%= article.summary(250, '>>') %>

250 文字以下の要約と続く ">>" が出力されます。 デフォルトの要約の長さは 250 文字です。無効化したい場合には blog.summary_length に nil を設定してください。

HTML 対応の要約の提供には, 要約を使うために gem 'nokogiri' を Gemfile に追加 しなければならないので注意してください。もし summary_separator (READMORE) 機能 を使い, オプションの length パラメータを 使わない 場合には, この gem は不要です。

もし要約を生成する独自のメソッドがある場合, blog.summary_generator に Proc をセットできます。レンダリングされたブログの 記事, 切り取りたい長さ、および省略文字列を受け取り要約を生成します。

ページネーション

長い記事の一覧は複数ページに分割できます。テンプレートは 次の設定がされているとページ分割されます。

---
pageable: true
---

Frontmatter での有効化に加え, ページネーションは config.rb の中で有効化できます:

activate :blog do |blog|
  blog.paginate = true
end

デフォルト設定では 2 ページ目以降は page/{num} (2011/page/2.html のような) リンクになります。これはページあたりの記事数とともに config.rb でカスタマイズ可能です。例えば:

activate :blog do |blog|
  blog.paginate = true
  blog.page_link = "p{num}"
  blog.per_page = 20
end

上記の設定は, ページあたり 20 記事でリンクは /2012/p2.html のような 結果になります。per_page パラメータは Frontmatter でテンプレートごとに設定できます。

ページネーション対応のテンプレートでは次の変数を設定することができます:

paginate       # ページネーションを有効化する場合には true を設定
per_page       # ページあたりの記事数

page_articles  # 記事一覧をこのページで表示する
articles       # テンプレートのための完全な記事一覧

page_number    # ページ番号
num_pages      # 総ページ数。次のように page_numer と一緒に
               # "Page X of Y" を表示する

page_start     # このページの最初の記事の番号
page_end       # このページの最後の記事の番号
               # article.length を使って "Articles X to Y of Z" を表示"

next_page      # シーケンス内の次と前のページのためのリソース
prev_page      # 隣接するページが存在しない場合 nil
               # このページと他のページすべてを含む

paginate が false で per_page がテンプレートの Frontmatter に設定されている 場合, page_articles 変数は article の最初の per_page 分のアイテムが 設定されます。これが有効になっていると改ページせずに使用できる テンプレートを作ることができます。

下書き

Frontmatter で下書きを指定できます:

---
title: 作成中
published: false
---

公開されない下書き

下書きは development モードの場合のみ出力します。

未来の日付の記事も未公開になります。 定期的にサイトをビルドするように cron ジョブを使うことで, 指定した時刻に自動的に記事が公開されます。 この挙動は publish_future_dated を true に設定することで無効化できます。

タイムゾーン

RSS フィードの正確な公開時刻の取得や, 自動で正確なスケジュールで記事を公開するために, ブログのタイムゾーンを config.rb で設定できます:

Time.zone = "Tokyo"

カスタム記事コレクション

Middleman ブログは Frontmatter に定義した データによって記事をグループ分けする機能に対応しています。 次の一般的な例では category 属性を使って記事をグループ分けします。

---
title: Middleman のブログ投稿
date: 2013/10/13
category: HTML5
---

Hello World

HTML5 のカテゴリに属するすべての記事を表示する categories/html5.html を 生成するように Middleman ブログを設定できます。次の設定例を参照してください:

activate :blog do |blog|
  blog.custom_collections = {
    category: {
      link: '/categories/{category}.html',
      template: '/category.html'
    }
  }
end

category 属性に基づいてコレクションを設定します。ビルドする際のカスタムページの URL 構造や使用するテンプレートを指定することができます。カスタムコレクションを 生成する場合, コレクションページにアクセスする新しいヘルパ (この例では category_path) が生成されます。これにより category_path('html5') を呼び出すことができ categories/html5.html という URL を返します。テンプレートは自動的に現在のコレクション (この例では category) をローカル変数として取得します。

記事のサブディレクトリ

ブログ記事に紐付いた拡張子なしのサブディレクトリは, ビルド時に 正しい場所へ複製されたファイルが入っています。 例えば, 次のディレクトリ構造です:

source/2011-10-18-middleman.html.markdown
source/2011-10-18-middleman/photo.jpg
source/2011-10-18-middleman/source_code.rb

この出力 (directory_indexes が有効化された場合) は次のようになります:

build/2011/10/18/middleman/index.html
build/2011/10/18/middleman/photo.jpg
build/2011/10/18/middleman/source_code.rb

単一のブログ記事に属しているファイル (例えば画像) は source 内で一緒に保管し出力することができます。 ブログ構造に依存し, 記事の中で相対リンクの使用を可能にしますが, 記事の内容がサイトの他の部分, 例えばカレンダーやタグページ, で使われる場合には注意が必要です。

ブログ記事から記事のサブディレクトリにあるものにリンクしたい場合, ディレクトリ名を含むことに注意してください:

Wrong: ![私の写真][photo.jpg]
Right: ![私の写真][2011-10-18-middleman/photo.jpg]

この方法で動作するはずですが, :asset_hash のようなその他の Middleman の機能では 動作しません。詳細については この issue を確認してください。

ロケール指定記事と特定言語の表示

ブログ機能はロケールに対応しています。まず, :blog 拡張を有効化する 前に :i18n 拡張を有効化します。これであなたの記事はロケールに対応します。 つまり記事の中で t() のようなヘルパが 使えるということです。

記事は特定の言語を Frontmatter で指定するか, blog.sources の {lang} 変数を使ったパスを介してもつことができます。 例えば, blog.sources が {lang}/{year}-{title}.html と設定され, 記事が source/de/2013-willkommen.html.markdown だった場合, その記事の言語は de になります。{lang} パス変数は blog.permalink パスとして 使うことができます。

current_article.lang を使ってその言語の記事にアクセスできます。さらに blog.local_articles を使うことでテンプレートにロケールにあった記事一覧を 取得することができます。

新しい記事を作る場合, middleman article --lang <locale> TITLE とすることで ロケールを指定した記事を生成できます。

複数ブログ

Middleman は 1 つのサイトの中で複数のブログを設置できます。1 つ以上のブログを 作るには, 単に :blog 拡張を複数回有効化するだけです:

activate :blog do |blog|
  blog.name = "cats"
  blog.prefix = "cats"
end

activate :blog do |blog|
  blog.name = "dogs"
  blog.prefix = "dogs"
end

この設定は /cats と /dogs 2 つのブログを作ります。ブログの名前を 指定することに注意してください。blog() のようなヘルパがあるためです (ブログ名を知らせることで, blog ヘルパに blog('dogs') のようにブログ名を 与えることができます)。多くの場合には Middleman は自動的にヘルパの対象になる ブログを探しますが,blog, tag_path などのヘルパを使う場合にはブログごとに 名前を指定する必要があります。ページ (タグページテンプレートのような) の Frontmatter でヘルパがどのブログを使うかブログ名で 指定することもできます。

それ以外は, ブログは通常通りで完全に独立して 構成することができます。

© 2011–2022 Thomas Reynolds

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